 | | 「1頭、2頭…」と数えてほしいんです。 | みなさんは、うさぎの正しい数え方を知っていますか?「動物は1匹、2匹だけど、うさぎだけは1羽(わ)、2羽と数えるんですよね」
そう答えたあなたは、学校で習ったことをちゃんと覚えている感心な人です。たしかに、辞書を引いてみると、うさぎの数え方は「1羽、2羽」と書いてありますよね。
でも、これは間違い…というか、うさぎ愛好家は「1羽、2羽」と言われただけで、ものすごく抵抗感を抱くんです。
“うさぎ業界”においては、正しい数え方は「1頭、2頭」。「うさぎが1頭、うさぎが2頭」…うさぎ好きの人は、私を含めて、そう数えてほしいと願っています。
そもそも、うさぎは動物なのに、なぜ「1羽、2羽」と数えられるようになったんでしょう?これには、次のような諸説があるようです。
■肉食が禁止され、モグリで食べるために鳥ということにしたから■
『日本書紀』の肉食禁止令、江戸時代の徳川綱吉の『生類憐みの令』などでは動物の肉を食べることを禁じました。どうしても食べたい人たちは、うさぎを「鵜(う)鷺(さぎ)で鳥。獣(けもの)ではない」と言い訳して、あえて鳥のように数えたとか。あるいは、長くて大きい耳が鳥の翼を連想させるため、「これは獣ではなく、鳥だ」とみなしたという説もあるようです。
■耳を束ねて持ち歩いたから■
昔、狩猟で捕まえたうさぎは耳を束ねて持ち歩いたそうです。一把(ひとつか)みにして持ったことから、「一把(いちわ)、二把(にわ)」と数えるようになり、やがて「把」の字が「羽」に転じたといわれています。
■狩猟の方法が鳥と同じだったから■
動物の中で唯一、うさぎだけは猟師が鳥と同じように網を使って捕まえたことから、数え方が鳥に準ずるようになったという説です。
…たしかに、文化や日本語の歴史としては重みのあることなんですが、どの説も煎じ詰めるとうさぎを獲物=食用にするための存在と見なしています。うさぎ愛好家にとっては、これって悲しい食用の歴史に他ならないんです。
とくにブリーダーやうさぎの専門店で不用意に「1羽、2羽」と言ったりすると、相手の心をズタズタにしてしまいます。歴史的には正しくても、ある意味デリカシーのない言葉になりかねないので注意が必要です。
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